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Japanoise Party at Roppongi 

 

ジャパノイズ主催恒例のイベント“Stoned Soul Picnic vol.12”の模様を公開。

Stoned Soul Picnic vol.12 at 西麻布Super Deluxe  2005年12月21日

ノイズとパフォーマンスの祭典!  ここではすべてがゆるされる?!

 

出演:マジカルパワーマコ / 水谷 聖  

伊藤まく(ITO) + 沢田穣治 / akira_mori marga / Jabrec Art Music (八木橋司+池上秀夫) 

ヒスピス / ユリシーズ / 亜弥&野村あゆみ  ムラタシホコ    

 

イベント勧誘記事    

去のジャパノイズイベント

次回ジャパノイズイベントは、4月18日、西麻布BULLETSにおいて フランスの電子音楽演奏家・Rainier Lericolaisを招いて 開催。詳細続報。


Stoned Soul Picnic vol.12”         (文/佐藤行衛 from  Corea)

 

ジャパノイズ主催による恒例のイベント“Stoned Soul Picnic vol.12”が、年も押 し迫った12月のクリスマス直前に行われた。

場所は西麻布である。このSuper Deluxe というハコは、結構キャパも広く、音も雰囲気も良い場所である。ただ六本木という 街が、個人的には、馴染みがないところではあるのだが…。

さて、今回の出演者は、以下のとおり。マジカル・パワー・マコ、水谷聖、伊藤まく +沢田穣治、ヒスピス、ユリシーズ、Akira Mori+城marga、Jabrec Art Music(八木橋 司+池上秀夫)、亜弥、野村あゆみ、村田しほ子。そして急遽私、佐藤行衛も、マジカ ル・パワー・マコ・セッションに特別参加することになった。全部で7セット演奏が あり、結構な長丁場が予想される(その予想は当たることに…)。

 

 

 

6時半を少し回ったところで、早速、ヒスピスの登場だ。彼等はふたり組みで、ひと りはエレクトロニクスを操り、もうひとりの方は、床に置いたアコースティック・ギ ターをスティックで叩いて、独特なサウンドを奏でている。

心地よいノイズにのっ て、ギターの音が、時にパーカッシヴに、時にドローンのように鳴り響き、幻想的な 雰囲気を醸し出す。のっけから、結構やるじゃないですか。

とても感じのいいオープ ニングでスタートした今回のイベント。幸先は良さそうだ。ヒスピスの皆さん、どう もお疲れ様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お次は、女性ヴォーカル&ギターと男性ドラムのふたりから成るバンド、ユリシー ズ。

ムーンドッグのオープニングSEに導かれて、客席からふらふらっと登場。本日ド ラム・セットの準備ができなかったため、ドラマーの彼は、スネア・ドラムひとつ抱 えて、あとは椅子やスネアのケースなどを叩くという、原始的演奏方法。だが、これ はこれで目茶面白かったし、雰囲気にも合っていた。

ユリシーズのサウンドは、ほと んど崩壊寸前のところでなんとか形としてとどまっているギリギリのロック、という 感じの音楽だ。彼女の口から発せられるのは、旋律であり、祈りであり、独り言であ り、ただの声でもある。

歌が生まれる、まさにその瞬間を見ている思いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

3番手は、Jabrec Art Music、サックスの八木橋司、ウッドベースの池上秀夫のデュ オによるステージだ。Jabrec Art Musicとは、八木橋さんの自主運営レーベルで、私 も名を連ねている。11月にはイギリスから“声の魔術師”ことPhil Minton氏を招い てワークショップ&ライヴを行ったばかり。今回は池上さんとのデュオ、初登場だ。

ふたりの演奏、アコースティックな楽器によるフリー・インプロヴィゼーションが始 まると、会場の雰囲気はガラリと一変。本日のエレクトリックなイベントの流れの 中、良いアクセントになっていたと思う。

 

ふたりの音が会場に心地よく響く。ウッド ベースのボディを叩きまくる、ノリノリの池上さん。そしてそこに舞踊家の村田しほ 子さんが、コンテンポラリーなダンスでコラボレーション。男ふたりに絡むその姿 は、美しくまた官能的であった。

 

 

 

 

 

 

その後に控えるのは、Akira Mori+城marga。城margaは女性ダンサー、Akira Moriの 演奏する楽器はラップトップとテルミンだ(復刻版の本物)。

静かなエレクトロニック ・サウンドがたゆたふ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映像チームが幾何学的な模様をバックに映し出し、淡々と パフォーマンスは進行する。ヒート・アップした前のステージから、徐々に客席をシ フトチェンジさせ、落ち着いた雰囲気になっていった。

これが、いわゆるチルアウト な感覚なのだろう。モンドな演奏とテルミンを操るその姿がなんともいえず、面白楽 しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、イベントも後半戦に突入だ。ここで本日の主催者、ミスター・ジャパノイズこ と伊藤まくさんの登場。

名うてのベーシスト、沢田穣治さんとのデュオである。さら には映像チームOHPIAが本格的に全面参加。

まくさんはラップトップから次々とカラフルな音を紡ぎだす。

あふれ出るめくるめくノイズ交響楽。

サイケデリック、アンビエント、ノイズ、テクノ、そのどれでも表現しつくせない音の曼荼羅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沢田さんは、エレキベースからいろい ろなサウンドを引っ張り出しては、ぶりぶりっと演奏。

そして、先端的サウンドと映像チームとの素晴 らしいコンビネーション!

色彩豊かなサイケデリックかつコンテンポラリーな曼荼羅 模様が、サウンドと相俟って、我々を異次元空間に誘うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづいては、水谷聖さんのステージである。今日は何をやらかしていただけるのかし らん? 舞台中央にマイクロフォンをスタンドから吊り下げ、床には、素焼きの大きな 瓶がふたつ。それになにらや木箱のようなものも…。ぐわわわぁーーーーーーん、 ぴぃーーーーーーーーーー! いきなり出た、エフェクトかつ増幅された凶悪なハウリ ング・ノイズ。

吊るされたマイクは振り子の如くゆらゆらと揺れ、大瓶をマイクに向 けて転がしたり、床を擦るように引きずったり…。ハウリング・ノイズはその都度、 音程を変え鼓膜に襲い掛かる。そしてスティックを持ち出して、床に投げつけたり、 瓶や木箱を叩いたり…。

 

本人は「音楽」を「演奏」しているのだろう。しかしそれ は、我々の耳にはただの「雑音」であり、目には「行為」としか映らない。恐るべ し、パフォーマンス。でも勿論これもあり。普段のライヴよりエンターテイメント性 があったという感想もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ最後である。本日のメインイベント! マジカル・パワー・マコのスー パー・セッションだ。マコさんは、ギター、キーボード、そしてピアノにヴォーカル を担当。

そこに、伊藤まくさんがエレキ・ヴァイオリン、沢田さんがベースとピアニ カ、ユリシーズのドラマーがパーカッション(彼はユリシーズの出番が終わったあ と、高円寺まで行き違うライヴをやって、さらにとんぼ返りで戻って来ての出演! 凄 スギ!)、それに私のテーブル・ギターという布陣である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかくマコさんがやり たい放題やれるよう、我々は懸命にサポート。とは言いながら、実際は思いっきり楽 しく、自分自身もやりたい放題演奏してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつのまにか会場から艶めかしい女性ダンサーたちが乱入?する。亜弥さん、野村あゆみさん、ムラタシホコさん。

 

超サイケデリックなセッショ ンだったと、終了後観客の皆さんからの感想。

例えて言うなら、サン・ラ・アーケス トラの如く、マコさんを通じて宇宙と交信した我々だったのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セッション最後 に、マコさんが、1stアルバム(1976年発表)収録の名曲「空を見上げよう」をチラッ と歌ってくれたのが、なんとも感慨深かった私。

ただ、すでに結構遅い時間になっていたのにもかかわらず、セッションは、いつ終わ るともなく延々とつづき、最後まで残っていただいた皆様、本当にありがとうござい ます。もう、みんな、終電〜っと叫びながらお帰りになられましたが、無事帰途につ けましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

片づけが終わった後、私とまくさんとヒスピスのメンバーひとりの三人 は、終電もなく、タクシーも拾えず、仕方がないので(?)、朝まで近所の飲み屋で暖 を取ったのでありました。

 

(文/佐藤行衛)

 

 

右写真は、ライトショー集団・OHPIAの面々。音にみごとにフィットしたヴィジュアルでみなの眼を楽しませてくれた。お疲れさまでした!