|

内藤瑶子インタヴュー
Q:「円波」を含めてどのような表現活動をしてきたのですか? A:はい、次のようにさまざまな活動をしてきました。
2001. 3 高校中退 2001.10 受験アトリエ中退 2002 本格作家活動開始
5月 音楽集団肉欲とコラボレーション×段ボールと油絵にてボディーペイ ンティングを試みる。 バンド・セクハラ家族のステージにて作品発表。高円寺ショーボート
2002.6 ギャラリー街路樹にて二人展 2002.7 茅ヶ崎美術家協会展出品入選
BAR 500CIの内装
オブズキュアーファーム(キボリレコード)フライヤー 写真家加藤公和×モデルとしてコラボレート
下北沢ラカメラ 2002.8 木版画、雑誌「円波」創刊 ワタリウム美術館内オンサンデーズ、 アートスペース off
siteにて販売 ×今子俊 一とのコラボレート作品 sun flourイメージ絵画制作
内藤瑶子インタヴュー
Q:どうして、木版画という手法を表現の手段に選んだのですか?
A:もともと油絵画家をやっていて個展の際、二点を展示しただけだったのですが、今子(俊一SMK) のノイズと出会い、出たイメージを木版画にすることにしました。
理由は反転の面白みとハガキサイズという小さい大きさにどれだけシンプルに表現できるか。色や形、その他木版は細かい表現が出来ないため制限されるという点におい
てそれに面白みを抱いたということです。 その他にも木ならではの素朴な質感、彫った木目の美しさにも惹かれました。
Q:木版画の題材、テーマは主にどういうところからインスパイアされますか?
A: ディズニーランドといった娯楽施設(笑)や、子どものドローイング。そしてほとん どはクラシックやノイズといった音楽からが主流です。
Q:「円波」の命名の由来は何でしょうか?
A:日本の近代画家、恩地孝四郎さんの1939年の作品の題からとったものです。 軍隊にいたときの作品で、女性が川で洗濯しているところの円形の波をとらえた美し
い作品です。
Q:雑誌という発表手段を選んだのは何故?
A: 最初は雑誌というカテゴリを用いて木版画やノイズ、実験音楽などをより手軽に手に取れるようにしたいという考えをもとに作られたもの、だったのですが、今は雑誌と
いうより、今子と内藤の共同作品として手軽に手に取れるという方向性を失わないまま雑誌感よりも作品としての意図を高めたものにと思っています。
Q:CD付きの木版画雑誌という異色のコンセプトは、どうしてでてきたのですか? しかもそのコンテンツが何故、ノイズなのですか?
A:楽しいからです(笑)。 もともと現実的に今子が初めて瑶子に聴かせたときに円波のイメージがわいたって感
じなので、 木版画があった→ノイズ じゃなくて ノイズ→木版画 という形になっていて、現在の進行はお互いが共鳴しあって作品にしていく、という
手段になっています。
Q:話は変わりますが、最近の現代美術についてどう思われますか?
A:私は元来、凄く古風な油絵画家でして………最近の現代美術のいわゆる「インスタレーショ ン」流行には少々疑問に思っています。 これは多分病気でしょう。流行はいつかは冷めて、本物みたいなものだけが残るよう
になるんじゃないかと思ています。
極端に言えば私は結構表現主義的な物が多くを占め ているんです。様々な論理、設置よりも素朴で純粋な表現を。と、考えています。
それと私、10年以上クラシックバレエをやっておりまし て、最近の「舞踏」も疑問な点もいくつか(笑) いわゆる硬派でしょうか…(笑)
Q:ノイズについてどのような感想をお持ちですか?
A: 個人的な意見としては、やはり「ノイズって怖いんだぞ〜!」という作品よりは表現 として素朴なノイズが好きです。どっちにしろ大好きですが。(笑)
Q:そういえば、「円波」第2号に続いて、「円波」増刊号も準備中だとか・・・。
A:いや〜、ここだけの話ですが・・(笑)。増刊号のノイズCDには、ELMA上田さん、利光さん等の豪華メンバーに参加いただくことになっています。
Q:ジャパノイズ.ネットにこれから期待することとかありますか?
A:そうですね。 この国では、アーティストが金銭面などの心配をしなければならないという悲しい現 実もありますので、アーティストがもっと表現だけにこだわれるような環境を作って
いってほしいです。 (インタヴュー・構成:伊藤まく)(2002.09)
(8)
|